ポツダム宣言のお勉強をしてみる。

今更であるけど、昨今靖国問題といわれている事で、よく東京裁判を受諾した・・との話しの中でよく出てくるこの宣言。
よく考えてみたら、この宣言の中で何がどうか書かれているのかって知ってます？
俺は無知なモンで、よくわからなかったんですよねぇ･･･(；´Д｀)ｳｳｯ…
というわけで、自分なりに勉強してみようと思い忘れないようにちょっとここに書いておこうと思います。
知ってる人は見るのもかったるいでしょうから（笑）、僕のように？？だった人のちょっとでもたしになればいいなと思います。

第２次大戦が終わる１９４５（昭和２０）年の７月１７日、米・大統領トルーマン、英・首相チャーチル、ソ連・首相スターリン）の３首脳がドイツ・ベルリン郊外のポツダムに集い、会談をもちました。主たるテーマは、欧州の戦後処理でした。日本に降伏を迫った「ポツダム宣言」は、この３者の共同宣言ではなく、会談の期間中に、米・英と支那（中華民国）が発した宣言であります。（露助は入っていない・・ここﾎﾟｲﾝﾄ）

ポツダム宣言は１３項から構成されているが、その要点は以下の通り・・かな？
�@日本が戦争を継続すれば日本の国土は完全に荒廃してしまうこと（３項）
�A日本は壊滅への道を続けるかそれとも理性の道を歩むかを決定すべきであること（４項）

さらに１２項において、『以上の諸目的が達成され、日本国民の自由に表明された意思に従って平和的な傾向をもった責任ある政府が樹立された場合には、ただちに占領軍を撤収する』としています。

１．吾等合衆国大統領、中華民国政府主席及「グレート、ブリテン」国総理大臣は吾等の数億の国民を代表し協議の上日本国に対し今次の戦争を終結するの機会を与ふることに意見一致せり

２．合衆国、英帝国及中華民国の巨大なる陸、海、空軍は西方より自国の陸軍及空軍に依る数倍の増強を受け日本国に対し最後的打撃を加ふるの態勢を整へたり　右軍事力は日本国が抵抗を終止するに至るまで同国に対し戦争を遂行するの一切の聯合国の決意に依り支持せられ且鼓舞せられ居るものなり

３．蹶起せる世界の自由なる人民の力に対する「ドイツ」国の無益且無意義なる抵抗の結果は日本国国民に対する先例を極めて明白に示すものなり　現在日本国に対し集結しつつある力は抵抗する「ナチス」に対し適用せられたる場合に於て全「ドイツ」国人民の土地、産業及生活様式を必然的に荒廃に帰せしめたる力に比し測り知れざる程度に強大なるものなり　吾等の決意に支持せらるる吾等の軍事力の最高度の使用は日本国軍隊の不可避且完全なる壊滅を意味すべく又同様必然的に日本国本土の完全なる破滅を意味すべし

４．無分別なる打算に依り日本帝国を滅亡の淵に陥れたる我儘なる軍国主義的助言者に依り日本国が引続き統御（とうぎょ）せらるべきカ又は理性の経路を日本国が履むべきかを日本国が決定すべき時期は到来せり

５．　吾等の条件は左（以下）の如し　

吾等は右条件より離脱することなかるべし　右に代る条件存在せず吾等は遅延を認むるを得ず

６．吾等は無責任なる軍国主義が世界より駆逐せらるるに至る迄は平和、安全及正義の新秩序が生じ得ざることを主張するものなるを以て日本国国民を欺瞞し之をして世界征服の挙に出ずるの過誤を犯さしめたる者の権力及勢力は永久に除去せられざるべからず

７．右の如き新秩序が建設せられ且日本国の戦争遂行能力が破砕せられたることの確証あるに至る迄は聯合国の指定すべき日本国領域内の諸地点は吾等の茲に指示する基本的目的の達成を確保する為占領せらるべし

８．「カイロ」宣言の条項は履行せらるべく又日本国の主権は本州、北海道、九州及四国並に吾等の決定する諸小島に局限せらるべし

９．日本国軍隊は完全に武装を解除せられたる後各自の家庭に復帰し平和的且生産的の生活を営むの機会を得しめらるべし

１０．吾等は日本人を民族として奴隷化せんとし又は国民として滅亡せしめんとするの意図を有するものに非ざるも吾等の俘虜を虐待せる者を含む一切の戦争犯罪人に対しては厳重なる処罰を加へらるべし　日本国政府は日本国国民の間に於ける民主主義的傾向の復活強化に対する一切の障礙を除去すべし　言論、宗教及思想の自由並に基本的人権の尊重は確立せらるべし

１１．日本国は其の経済を支持し且公正なる実物賠償の取立を可能ならしむるが如き産業を維持することを許さるべし　但し日本国をして戦争の為再軍備を為すことを得しむるが如き産業は此の限に在らず　右目的の為原料の入手（其の支配とは之を区別す）を許可さるべし　日本国は将来世界貿易関係への参加を許さるべし

１２．前記諸目的が達成せられ且日本国国民の自由に表明せる意思に従ひ平和的傾向を有し且責任ある政府が樹立せらるるに於ては聯合国の占領軍は直に日本国より撤収せらるべし

１３．吾等は日本国政府が直に全日本国軍隊の無条件降伏を宣言し且右行動に於ける同政府の誠意に付適当且充分なる保障を提供せんことを同政府に対し要求す　右以外の日本国の選択は迅速且完全なる壊滅あるのみとす

まず最初におもったこと
よく「有識者」と呼ばれる人や、評論家・ジャーナリストと呼ばれる人が「ポツダム宣言を受け入れて、日本は無条件降伏した」・・と言うことが、嘘だったのね？って事。
５項に「うちらの条件はこうよ」ってうたって、以下にどうしろこうしろと書いてあるじゃん。
さらに13項を読む限りだと「陸海軍の武装解除を政府がやってね」と僕には解釈できるんですが。
だとしたら、条件はあるし日本が降伏したわけではない・・・？
そっか！有条件の休戦提案なんだ・・と思っちゃいました。

次に思ったこと
多分極東軍事裁判（東京裁判）は、10項に定めてあることを言っているのかとようやく理解した。
（吾等は日本人を民族として奴隷化せんとし又は国民として滅亡せしめんとするの意図を有するものに非ざるも吾等の俘虜を虐待せる者を含む一切の戦争犯罪人に対しては厳重なる処罰を加へらるべしの所）
でも・・・この宣言内では戦争種別に関する物は一切無いよね？
Ａ級・Ｂ級・Ｃ級・・・・・どこにあるの？？
あと、民族を奴隷かしようとする意図って、おもしろすぎですわなぁ

まず
誤：「日本は無条件降伏した」
正：「日本はポツダム宣言の内容を受け入れ、休戦提案に同意した」
と理解しました。
その上で、この宣言に基づき行われた極東軍事裁判は、宣言とは全く違う内容の裁判であった。
って事でしょうか。
おそらく「ポツダム宣言自体を無条件で受け入れたのだから、無条件降伏だ」と言ってきそうですけど（笑）
ただ、ポツダム宣言自体が既に有条件。
その宣言自体を無条件に受け入れても、「日本国の無条件降伏」では無いんですけど・・
どうなのよ？エロいひと (;´Д｀)ﾊｧﾊｧ
まぁ人それぞれ、立場や思想によって受け止め方はあろうかと思います。
ただ少なからず僕はこう理解しました。